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【News Release】みんな電力:京都大学との共同研究で世界初の「無線電力カラーリング」に成功

2021/2/15 16:00

【News Release】みんな電力:京都大学との共同研究で世界初の「無線電力カラーリング」に成功

2021/2/15 16:00

発表日:2021年2月15日
発表者:みんな電力株式会社
表 題:京都大学との共同研究で世界初の「無線電力カラーリング」に成功

電気の生産者や空気の「顔の見える化」で社会をアップデートする、みんな電力株式会社(所在地:東京都世田谷区 代表取締役:大石英司)は、国立大学法人京都大学(以下京都大学、所在地:京都市左京区 総長:湊長博)との共同研究において、周波数による無線電力のカラーリング(識別)の実証に世界で初めて成功しました。本研究は、磁界共振※1の共振周波数を数種類に振り分けることで、「電力の虹」のように無線電⼒の送り分け(無線電⼒カラーリング)が実現できることを発⾒しました。

今後は、この無線電⼒カラーリングによる電⼒識別を、電気自動車などの普及による本格的なワイヤレス給電時代の次世代エネルギーインフラのコア技術「電⼒X」と捉え、さらなる電⼒の多重化を⽬指します。

1.背景

これまで通信の世界では、固定電話から携帯電話へという無線化が進んできましたが、その無線化の進化の核となったのは、無線信号の多重化でした。⼀⽅、電⼒の世界では、現在、有線による送電が主流であり、無線電⼒伝送で種々の⽅式が実⽤化しつつも、無線電⼒伝送の送り分けについては構想すらありませんでした。

今回の研究主題は、無線電⼒伝送において、無線通信と同様に送り分けができるかというもので、本研究成果はそれに肯定的に答えるものです。京都⼤学⼤学院 情報学研究科 梅野健教授と当社は、この単⼀周波数の常識に挑戦する無線電⼒カラーリングの構想を10 年間温め、2019年より同コンセプトの実証と実⽤化を⽬指して共同研究を開始しました。本研究は2019年3月27日に京都大学と当社が発表したコンセプトや出願特許(特願 2019-048219/後日PCT国際出願)を実証したものです。

2.研究手法・成果

本研究では、無線電⼒伝送(WPT)のうち、電磁誘導の⼀種である磁界共鳴⽅式を⽤いました。この磁界共鳴⽅式のコイルの⾃⼰インダクタンスとキャパシタンスで決まる周波数である共振周波数を、各送電側に振り分けるというのが鍵になります。その共振周波数がマッチしている時に、⼤きな出⼒が得られ、マッチしていない時に、ほとんど出⼒が得られないという送り分けができることとなります。

〔公式ページ〕
京都大学との共同研究で世界初の「無線電力カラーリング」に成功
※掲載テキストは発表情報の全文または一部抜粋です。元となるプレスリリースは発表元による発表当時のものであり、最新情報とは異なる場合があります。※詳細情報は公式ページをご参照ください。