発表日:2021年1月25日
発表者:清水建設
表 題:米国スタートアップ「OpenSpace社」とパートナーシップ契約を締結
清水建設(株)<社長 井上和幸>はこのほど、360度画像を活用した現場管理ソフトウェア「OpenSpace」を提供するスタートアップ企業・OpenSpace社(米国カリフォルニア州)と、同ソフトの新機能開発に関するパートナーシップ契約を締結しました。今後、OpenSpace社のAI画像解析技術と当社の施工ノウハウを融合して、画像データから工種別の進捗率等を自動算出する出来高管理機能の開発に取り組み、現場管理業務の生産性向上につなげていく考えです。
「OpenSpace」は、建設現場内で収集した360度画像を図面上の位置と紐づけて記録できる画像管理ツールです。画像の記録は360度カメラを構えて現場内を移動するだけで完了し、AIが収集画像の撮影位置を特定し、図面上にマッピングします。ユーザーは、クラウド上に保存された記録画像にアクセスすることで、現場に足を運ばなくても遠隔から任意の場所の施工状況を360度の視野で確認できます。また、同じ場所の現在と過去の画像を比較して進捗状況を確認したり、BIMモデルとの比較により設計・計画との差異を把握することも可能です。当ソフトは、独自のAIアルゴリズムによる画像処理スピードの速さも評価され、2020年12月末時点で世界33カ国の1,000以上の現場で利用されています。
当社は、2020年3月に建設現場への「OpenSpace」の試験導入を開始し、これまで国内外の約30現場で試行を重ねてきました。その結果、ウィズ・アフターコロナのニューノーマル時代に適応した遠隔管理機能の有用性を確認するとともに、当社の施工ノウハウを活用してソフト機能を拡充することでさらなる生産性向上が見込めると判断し、このたびのパートナーシップ契約締結に至りました。なお、当パートナーシップ契約の一環として、両社は、「OpenSpace」ソフトウェアサービスならびに開発中の出来高認識機能等の国内代理店業務の委・受託に関する協議も開始します。
今後、OpenSpace社とのオープンイノベーションを進めるとともに、他のスタートアップ企業との技術連携も模索し、建設現場の生産性改革につなげていく考えです。
〔公式ページ〕
▷米国スタートアップ「OpenSpace社」とパートナーシップ契約を締結
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