発表日:2021年1月8日
発表者:東京電力パワーグリッド
表 題:現場訪問作業時の不適切な業務処理に関する調査結果について
当社は、作業員が様々な作業で現場を訪問した際に、念のため電力量計の端子ネジの緩みの有無の確認を実施することにしておりますが、業務品質の確保および更なる品質向上のため実施している定期的な調査・点検の結果、この作業に関し、当社社員・協力企業の作業員が電力量計の端子ネジの緩み確認作業を実施していないにもかかわらず、実施済みとして当社へ報告している不適切な業務処理が確認されたことからお知らせしております。(2020年9月18日お知らせ済み)
当社は、端子ネジの緩み状態確認を実施済みとの結果報告を受けている作業約126.2万件のうち、電力量計のデータから作業の形跡が確認されていないものについて調査した結果、作業実績と異なる結果登録が約6.7万件(全体の5.3%)確認されました。
この原因について作業員にヒアリングやアンケートを実施したところ、不注意による作業管理システムへの結果登録ミスのほか、止むを得ない理由※により端子ネジの緩み確認が困難な場合に、作業実績と異なる結果登録が行われていたことを確認いたしました。その背景としては、作業が実施できない場合における作業管理システムへの結果登録方法について明確なルールが定められておらず、また、現場を訪問した場合は必ず作業管理システムへ結果登録する旨を本社から指示されていたことが挙げられます。
※次の作業現場におけるお客さまとの立ち合い約束等で作業時間が制限される場合や、電力量計までの立ち入りが困難な狭隘な場所で環境上作業ができない場合等
本件を踏まえ、作業が実施できない場合における作業管理システムへの結果登録のルールを明確にするとともに、以下の再発防止策を実施いたします。
・作業管理システムを改修し、作業が実施できない場合の結果登録も定型化することで、登録を簡素化
・事後チェックの仕組みとして、日々の作業結果と電力量計のデータを突合
・作業を実施しなかったことには止むを得ない理由があり、また作業結果登録のルールが明確化されていなかった事情があるものの、作業実績と異なる結果を登録した行為は課題であることから、当社社員および作業員への倫理教育ならびに作業内容に関する説明・対話活動を実施
なお、本件において端子ネジの緩み確認が実施できなかった現場の約6.7万件は、安全性をより一層担保するために、2021年6月末迄に改めて現場確認を実施いたします。
当社は、お客さまに、より安心して電気をお使いいただけるよう、引き続き、業務品質の向上に努めてまいります。
〔公式ページ〕
▷ 現場訪問作業時の不適切な業務処理に関する調査結果について
※掲載テキストは発表情報の全文または一部抜粋です。元となるプレスリリースは発表元による発表当時のものであり、最新情報とは異なる場合があります。※詳細情報は公式ページをご参照ください
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