テクノロジー

トイレの臭いで腸内細菌の活発度計測

2020/2/25 20:00

トイレの臭いで腸内細菌の活発度計測

2020/2/25 20:00

 AuB(オーブ)と京セラ、京都パープルサンガは2月25日、腸内環境の解析データを用いて人の健康維持やアスリートのパフォーマンスを向上を目的とした共同研究契約を締結した。



 共同研究ではAuBが蓄積したトップアスリートの検体から腸内細菌の腸内フローラの状態と解明データを活用して3つのプロジェクトを立ち上げる。まずトップアスリートの研究結果を一般消費者の健康管理へ拡張できるかを検証する。次にサッカーチームの京都サンガF.C.U-18に所属する選手29人に対して便検体の解析を行い食事のアドバイスや食品の提供などでパフォーマンス向上を図る。最後にトイレで便の匂いを計測し、腸内フローラの種別や活性度を計測するデバイス及びシステムの開発を目指す。一般の人の健康寿命の延伸に貢献するビジネスモデルの検討を進めていくとする。

〔参照〕
AuB、京セラ、京都サンガF.C.が腸内フローラに関する共同研究を開始


【関連記事】
RABO&アニコム、猫用センサー用いた疾病予防研究開始
(2020年1月21日掲載)

 RABOとアニコム先進医療研究所は1月21日、猫用IoT首輪型センサーが取得するデータから疾病による異常な行動を検知する仕組みの開発に向け共同研究を開始した。

 同研究ではRABOが持つ猫の行動データとアニコムが持つ保健事業及び遺伝子調査・腸内フローラデータとの関連性を検証する。腎不全や関節炎などの疾患を持つ猫と健康な猫の睡眠や運動など行動特性を比較することで、異常な行動を検知する仕組みづくりを目指す。アニコム先進医療研究所で研究を進める腸内フローラのデータとセンサーで取得する運動量を調査し予防法の開発や新サービスも検討する。将来的には特定の疾病の予兆を検知・予防できるような研究も見据え、共同研究を行っていくという。

〔参考URL〕
「猫の生活をテクノロジーで見守る」Catlog®(キャトログ)、アニコムとの共同研究を開始し、猫様の行動データを疾病予測など予防医療に展開。