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【News Release】三菱電機:三菱電機グループ「AI倫理ポリシー」策定

2021/12/15 18:00

【News Release】三菱電機:三菱電機グループ「AI倫理ポリシー」策定

2021/12/15 18:00

発表日:12月15日
発表元:三菱電機
表 題:三菱電機グループ「AI倫理ポリシー」策定

 三菱電機株式会社は、利便性だけでなく安心・安全を考慮した人間中心のAIの開発・利活用を推進するため、当社グループの「AI倫理ポリシー」を策定しました。

 当社は創立100周年を契機に、新しい企業理念「私たち三菱電機グループは、たゆまぬ技術革新と限りない創造力により、活力とゆとりある社会の実現に貢献します」を掲げました。この新しい企業理念に沿って定めた5つのマテリアリティ(重要課題)に基づき、「あらゆる人の尊重」を考慮したAIの開発・利活用を行うことで「持続可能な地球環境の実現」「安心・安全・快適な社会の実現」に貢献します。本ポリシーに基づき、安心・安全なAIを搭載した製品・サービスを提供していきます。

背景
  グローバルにAIの利活用が活発化する中、人権やプライバシーなどを侵害するリスクが高いと判断されたAIの利活用を制限する議論が進んでいます。経済協力開発機構(OECD)ではAIに関する原則として国際的な政策ガイドライン※1が採択され、わが国の内閣府では「人間中心のAI社会原則会議」※2で議論されてきました。さらに、利活用において留意すべき原則を整理したガイドライン※3や、これを実践するためのガバナンス・ガイドラインの整理※4が進みつつあります。

 当社はこれらの議論を受け、多様なステークホルダーとの対話を通じて、利便性だけでなく安心・安全を考慮した人間中心のAIの開発・利活用を推進するために、当社グループの「AI倫理ポリシー」を策定しました。

※1
OECD Council Recommendation on Artificial Intelligence: OECD Principles on AI
https://www.oecd.org/going-digital/ai/principles/

※2
内閣府:人間中心のAI社会原則
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/jinkouchinou/pdf/aigensoku.pdf

※3
総務省:AI利活用ガイドライン
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01iicp01_02000081.html

※4
経済産業省:AI原則実践のためのガバナンス・ガイドライン ver. 1.0
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/ai_shakai_jisso/2021070902_report.html

三菱電機グループ「AI倫理ポリシー」
<前文>
 三菱電機グループは、たゆまぬ技術革新と限りない創造力により、活力とゆとりある社会の実現に貢献することを、企業理念として宣言しています。この理念にのっとり、AIの技術革新を通じて、社会課題を解決し持続可能な社会の実現に貢献します。三菱電機グループは、AIを開発・提供する者の責務として、利便性だけでなく安心・安全を考慮しAIを開発・利活用していきます。また、AIに関連する技術や社会の動向を踏まえて、多様なステークホルダーとの対話を通じて本ポリシーを進化させるとともに、人間中心のAI社会の実現に貢献することで、もっと素晴らしい明日を切り拓いていきます。

<本文>
(1)人間中心のAI社会実現
 三菱電機グループは、人々の活躍と幸せにつながるAIの開発・利活用を行うことで、人間の尊厳が守られる社会の実現を目指します。

(2)公平性を尊重した適正な利活用
 三菱電機グループは、AIを搭載した製品・サービスの提供にあたり、AIの判断結果に偏りが生じる可能性を常に認識し、多様な人々が共生する社会において、不当な差別が生じないように取り組みます。また、三菱電機グループは、お客さまやビジネスパートナーが、三菱電機グループが提供するAIを搭載した製品・サービスについて、公平性を尊重した適正な用途でAIを利活用することに対し、協力します。

(3)安全性の確保
 三菱電機グループは、AIを搭載した製品・サービスが想定どおり動作するように品質を検証し、生命・自由を脅かすことがないよう安全性の確保に努めます。また、第三者による不正なアクセスからの保護などのセキュリティー対策にも継続的に取り組みます。

(4)プライバシーへの配慮
 三菱電機グループは、個人情報を含むデータを適切に扱い、AIを搭載した製品・サービスにおけるプライバシーに配慮します。

(5)透明性と説明責任
 三菱電機グループは、AIを搭載した製品・サービスにおいて、AIの判断理由を説明できるようにAIの透明性を高めることに努めます。また、AIの利用目的や利用方法、AIを搭載した製品・サービスの使用時に想定される様々な影響に関して、多様なステークホルダーとの対話を重ねて説明責任を果たすよう努めます。

(6)AIの発展と人材の育成
 三菱電機グループは、AI技術やそれを適用した製品・サービスを継続的に進化させます。また、AI技術とその課題を理解し、人間中心のAI社会の実現に貢献する人材の育成に取り組みます。

(7)法令の遵守
 三菱電機グループは、AIを搭載した製品・サービスの開発・利活用において各国・各地域の法令を遵守します。

三菱電機グループ「AI倫理ポリシー」掲載URL:
https://www.MitsubishiElectric.co.jp/corporate/csr/social/humanrights/aipolicy/index.html

〔公式ページ〕
三菱電機:三菱電機グループ「AI倫理ポリシー」策定
※掲載テキストは発表情報の全文または一部抜粋です。元となるプレスリリースは発表元による発表当時のものであり、最新情報とは異なる場合があります。※詳細情報は公式ページをご参照ください