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マルヰ、金沢でガス集中監視システム実証開始

マルヰ、金沢でガス集中監視システム実証開始

 マルヰは2月26日、ガスメーター集中監視システムを開発し金沢市内で実証実験を開始した。

 同実証は金沢市の『生産性向上技術導入促進事業』の採択を受けたもので検針データの遠隔収集やメーターからの警報発報、遠隔制御等の実験を20年3月まで実施する。システムは北陸電力が提供する『電力スマートメーター通信システム』を経由し、無線通信端末を接続したマイコンメーターの情報等を遠隔で収集する『ガス集中監視システム』を開発、導入する。

 金沢市内の同社ガス利用顧客の一般家庭や店舗の一部は無線通信端末を接続したマイコンメーターを取り付け済で、2月27日には集中管理システム稼働に向けた機器の設置が完了する。実証試験終了後は20年4月から21年3月までの1年間で金沢市内における同社のガス利用顧客の10%にあたる約400件、5年後には70%の約2,800件への実導入を目指す。

〔参照〕
マルヰ


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(2019年12月16日掲載)

 北海道電力(藤井裕社長)は12月16日、スマートメーター通信ネットワークを活用する電気、ガス、水道共同検針の実証実験を開始した。冬季の厳しい自然環境を踏まえ、低温下での通信端末の動作確認や積雪による通信状況への影響等、検討を進めるため20年3月まで各種実験を実施する。

 同実験では通信端末をガスや水道メーターに取り付け、検針データやガス漏れ等の保安情報を自動で電力スマートメーターに収集する。通信端末は札幌市、釧路市、陸別町の3箇所の水道と、札幌市と江別市の2箇所のガスに取り付ける。取得したデータは装置からスマートメーターを介して両事業者のシステムへ転送する。この時に必要な技術条件の精査と一連の動作確認を行う。「スマートメーター通信ネットワークは高品質でセキュリティが確保されている。共同検針の実現により、高度で効率的な業務の実施が期待できる。実証実験の成果を踏まえて事業化を進めていく」とした。

 実施体制としては同社とシステム開発会社、計器メーカーで分担する。同社は通信端末の設置と各種試験の実施を担う。システム開発会社は、スマートメーターシステムと両システムの接続に関する技術を検討する。計器メーカーは各種計器の提供と技術支援を行うとする。

[参考URL]
スマートメーター通信ネットワークを活用した「電気・ガス・水道共同検針」の実証試験の実施について