断熱・窓

YKK AP、断熱・耐震リノベで空き家問題解消へ

2020/2/18 15:00

YKK AP、断熱・耐震リノベで空き家問題解消へ

2020/2/18 15:00

 YKK APは2月18日、中古戸建住宅の断熱・耐震性能向上リノベーションを実証するプロジェクトの四国地方初物件として住空間設計と共働で取組んだ『香川 丸亀の家』を竣工した。

 同物件は、全国でも空き家率の高い香川県で、地域内の高性能な住宅ストック増加を目指す「さぬき安心あんぜん住宅普及協議会」の「安心あんぜん住宅」に認定された。断熱・耐震性能は、現在一般的な新築住宅の基準を上回り、四国でも先導的なリノベーション事例としている。

 断熱性能においては、高性能樹脂窓「APW 330」などへ入れ替えたことで、住宅の断熱性能が改修前の約2.3倍に向上(UA値:改修前0.95W/(㎡・K)⇒改修後0.41W/(㎡・K))し、HEAT20 G2グレード相当の居住空間を実現した。年間冷暖房費も約3割削減可能で、高い省エネ性能を有している。

 耐震性能では、YKK APの耐震商品「FRAMEⅡ」を採用し、耐震等級3相当の強度(上部構造評点:改修前0.47⇒改修後1.52)に向上した。大空間・吹抜けのある間取りでも震度6強の地震に耐えるという。

 日本のストック住宅市場の流通活性化と、そのベースとなる住宅の断熱化や耐震化も強く求められる中、YKK APはプロジェクトを通じて持続的な住環境構築に貢献していくとしている。

■「香川 丸亀の家」物件概要
物件所在地:香川県丸亀市郡家町
敷地面積:213.79㎡(64.6坪)
延床面積:173.28㎡(52.5坪)
構造:木造在来軸組工法2階建
既存建築年月:2001年<築18年>
改修工事期間:2019年9月~20年2月
事業主、設計・施工:有限会社住空間設計

〔参考URL〕
YKK AP:香川の断熱・耐震性能や空き家の課題に中古戸建住宅のリノベーションで挑戦! 戸建性能向上リノベーション実証プロジェクト 『香川 丸亀の家』