断熱・窓

LIXIL、断熱×IoT×レジリエンス性の高いリノベ実証棟開設

LIXIL、断熱×IoT×レジリエンス性の高いリノベ実証棟開設

 LIXILは2月14日、田村産業と協働でZEHとIoT、レジリエンスを両立するリノベーション実証棟を開設した。



 開設した『福島実証棟』は築26年の中古戸建住宅に、既存住宅の外側に付加断熱パネルと金属サイディングを取付ける『SW工法リフォーム』を用いて一般的な新築住宅以上となるHEAT20G1レベルの断熱性能を実現した。また、スマートスピーカーによる音声操作や見守りなどが可能となるIoT技術『Life Assist』を採用している。そのほか耐震リフォーム工法の活用や軽量で建物への負担が少ない鋼板屋根材への吹き替え、防災備蓄食材を収納したパントリーを設けるなどレジリエンス性も高めた。

 同物件は約1年間モデルハウスとして公開し、ノウハウの提供や地域の情報発信として活用するという。室内の温熱環境などの検証も同時に行い、安心して長く住み続けられるストック住宅の普及促進に向けて貢献するとした。

〔参照〕
“人生を楽しむ”をコンセプトとした最先端リノベーション住宅 田村産業(福島県田村市)と協働で、「福島実証棟」 を開設


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YKK AP、新築以上の断熱&耐震性能のリノベ物件竣工
(2020年2月14日掲載)

 YKK APは2月14日、広島市のマエダハウジングと共働で中古戸建住宅の性能向上リノベーションを行った。

 今回リノベを行った『広島 三入の家』では断熱と耐震が一般的な新築住宅の性能を上回るレベルまで向上させた。同社製のトリプルガラス樹脂窓『APW430』へ入れ替えたことなどで、断熱性能が改修前の約4.3倍でHEAT20G2グレード相当となるUA値0.41を達成した。耐震性能は開口部耐震商品『FRAMEⅡ』を採用し震度6強でも倒壊しない耐震等級3相当をクリアした。

 同物件は両社のコンセプトモデルハウスとして事業者や一般向けに公開し、性能向上リノベーションのノウハウ提供や地域への情報発信に活用していくとしている。

〔参照〕
築30年中古住宅をマエダハウジング(広島市)と共働し安心・快適な住まいに再生 戸建性能向上リノベーション実証プロジェクト 『広島 三入の家』


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住まいるサポート、断熱リノベのワンストップサービス開始
(2019年12月16日掲載)

 高気密高断熱ハウスメーカー・工務店と施主のマッチング事業を手掛ける、住まいるサポート(高橋 彰社長)は12月13日より、中古住宅購入から断熱フルリノベーション、リフォーム一体型ローン選定・申込までの3つの流れをワンストップでサポートする『CoCochi Reno(ココチリーノ)』のサービスを開始した。高断熱に特化した中古住宅購入+フルリノベのワンストップサービスは国内初であるという。

 同サービスは、中古住宅購入(戸建もしくはマンション)をバイヤーズエージェントとしてサポートし、断熱リフォーム技術に優れたリフォーム会社を紹介して断熱フルリノベを行い、リノベ費用も含めたリフォーム一体型ローンを活用することで、家賃並みのローン支払い額で、理想の住まいの実現をワンストップでサポートするというもの。ポイントとなるのは、断熱(+気密)フルリノベにより一般新築住宅を超える断熱性能を実現できること。加えて、複数リフォーム会社の競争原理が働くことによりフルリノベの適正価格化を図ることができるとしている。

 まずは東京都、神奈川県、埼玉県の主要部を対象エリアとし、今後、順次エリア拡大していく方針である。

〔参考URL〕
住まいるサポート、断熱リノベのワンストップサービス開始