発表日:11月10日
発表元:大阪ガス
表 題:欧州でEVを活用した需給調整事業を行うスタートアップJEDLIX社への出資について
大阪ガス株式会社(代表取締役社長:藤原 正隆)は、当社の100%子会社であるOsaka Gas UK, Ltd.(社長:大井田 賢士、以下「OGUK」)を通じ、欧州で需給調整*1事業を行うJEDLIX B.V.(以下「JEDLIX社」)と資本提携契約を11月3日に締結しました。当社は、世界で最も制度設計が進んでいる欧州の需給調整市場*2に参画します。
近年、世界的に再生可能エネルギー(以下「再エネ」)の導入が進んだことで、天候に左右される再エネの出力変動に対応する需給調整機能の重要性は増しています。また、欧州では早くから再エネの導入が進み、需給調整市場の制度設計は世界で最も進んでいます。
JEDLIX社は欧州で事業を行うアグリゲータ*3であり、自社開発システムにより電気自動車(以下「EV」)のバッテリーを遠隔制御することで需給調整を行います。
同社は2016年に設立されたスタートアップで、オランダやフランスなど7か国を事業エリアとし、順調に事業を拡大しています。また同社は、EVメーカー、EVの充電スポット事業者やエネルギー小売事業者との提携をさらに促進することで、事業の拡大を目指しています。
Daigasグループは、海外電力ビジネスにおいて天然ガス火力発電事業や再エネ事業に取り組んでおり、今後は海外の需給調整事業などへの参画も進めていきます。
また、国内では、再エネ大量導入社会における電力系統の安定化に貢献するべく、家庭用燃料電池エネファームを活用したバーチャル・パワー・プラント*4(以下「VPP」)の構築実証事業や、コージェネレーションシステムなどを活用した業務用・工業用のお客さま向けデマンドレスポンスサービス*5などに取り組んでおり、得られた知見は国内でも活用していきます。
Daigasグループは、2021年1月に発表した「カーボンニュートラルビジョン」のもと、今後も脱炭素社会に貢献する技術・サービスの開発に取り組み、気候変動をはじめとする社会課題の解決に努め、暮らしとビジネスの“さらなる進化”のお役に立つ企業グループを目指してまいります。
*1: 停電や設備機器への支障を発生させないように、電気は常に需給を一致させる必要があり、需要と供給のバランス調整行うために電気を充放電することを「需給調整」という
*2: 需要と供給のバランス調整、電力系統の周波数を一定に保つよう制御する目的で、電力系統運用者が必要な需給調整力を調達する市場。発電事業者やアグリゲータは電力系統運用者の指令に従って需給調整を行い、それに対する対価を受けとる
*3: 複数の需要家の電力設備を遠隔制御して電力系統運用者の指令に基づき、調整力を提供する事業者
*4: 情報通信技術等により、アグリゲータが分散電源等を統合的に制御することで、あたかも一つの発電設備のように機能する仮想発電所のこと
*5: 系統の電力需給逼迫時に、お客さまに供出いただいた電力をDaigasグループがアグリゲーションする ことにより、系統の需給安定化に貢献するサービス
〔公式ページ〕
▷大阪ガス:欧州でEVを活用した需給調整事業を行うスタートアップJEDLIX社への出資について
※掲載テキストは発表情報の全文または一部抜粋です。元となるプレスリリースは発表元による発表当時のものであり、最新情報とは異なる場合があります。※詳細情報は公式ページをご参照ください
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