発表日:7月14日
発表元:キヤノンマーケティングジャパン
表 題:Sigray社のマイクロX線CT顕微鏡“ChromaXRM”を発売
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:足立正親、以下キヤノンMJ)は、国内独占販売契約を締結しているSigray(シグレイ)社(Sigray, Inc.、本社:アメリカ合衆国カリフォルニア州コンコード市、CEO:Dr. Wenbing Yun)製のマイクロX線CT顕微鏡“ChromaXRM(クロマエックスアールエム)”を2021年7月14日より発売します。
キヤノンMJは、最大5種類のX線エネルギーを選択可能な高輝度マルチターゲットX線源※1を備え、特に軽元素材料の検査や分析に優れたSigray社製マイクロX線CT顕微鏡※2“ChromaXRM”を、2021年7月14日より発売します。
近年、地球温暖化対策や環境負荷低減への関心が高まっており、航空機や車の燃費向上に利用されるCFRP(炭素繊維強化プラスチック)や、電気自動車に使用される二次電池(全個体電池、燃料電池など)の研究開発が進んでいます。一方で、CFRPや二次電池は軽元素材料を用いており、従来のCT装置では検査や分析のための可視化が困難でした。
この課題に対しキヤノンMJが発売する“ChromaXRM”は、従来の連続X線を用いたCT装置とは異なり、高輝度かつ単色X線を出力することで、サブミクロン空間分解能、密度の定量化、コントラストとスループットの向上を可能にしました。これにより特に軽元素材料における内部構造の、より明瞭かつ効率的な可視化を実現します。
キヤノンMJは、Sigray社製マイクロX線CT顕微鏡 “ChromaXRM”において、2022年度に売上7億円を目指します。
今後もX線分析のニーズに応え、X線CT装置市場の活性化だけでなく、今まで分析が困難であったアプリケーションの分析にソリューションが提供できるよう、商品ラインアップを拡充し分析ソリューション事業を拡大していきます。
※1. Sigray社による特許取得済みの独自技術。ダイヤモンドの中に微小ターゲットを埋め込むことで高輝度かつ単色のX線を実現し、ラボにいながら放射光施設並みのX線輝度による分析が可能。
※2. X線CT顕微鏡(コンピューター断層撮影装置)は、ライフサイエンス(医薬品、食品、医療、環境など)、ソフトマテリアル(炭素繊維、高分子材料、ゴムなど)、高機能材料(リチウムイオン電池、燃料電池、触媒など)などの内部構造の解析・検査に利用されています。
マイクロX線CT顕微鏡“ChromaXRM”の主な特長
・業界最高レベル空間分解能 0.5μmを実現
・軽元素において、高コントラストかつ高スループット
・密度の定量化を実現
・アプリケーションに合わせて最大5種類のX線エネルギーを選択可能
・視野と分解能に合わせて最大5種類の倍率を選択可能
観察対象例
・ソフトマテリアル(炭素繊維のき裂・ボイド検知・繊維配向性など、高分子材料、ゴムなど)
・高機能材料(リチウムイオン電池、全個体電池、燃料電池、触媒など)
・ライフサイエンス(医薬品、食品、医療、環境など)
軽元素における高コントラスト例
従来のCT装置と比較してバックグラウンドの影響も少なく、高コントラストで、ミジンコの微細構造を明瞭に観察することが可能です。軽元素材料を含むCFRPや二次電池なども、高いコントラストで撮像することが可能です。
視野と分解能に合わせて倍率を変更した測定例
最大5個の検出器を搭載可能で、光学顕微鏡と同様に、分解能と視野に合わせて倍率を設定可能です。クラックやボイドの場所の特定から分析まで、サンプルを動かすことなく分析が可能です。
〔公式ページ〕
▷キヤノンマーケティングジャパン:Sigray社のマイクロX線CT顕微鏡“ChromaXRM”を発売
※掲載テキストは発表情報の全文または一部抜粋です。元となるプレスリリースは発表元による発表当時のものであり、最新情報とは異なる場合があります。※詳細情報は公式ページをご参照ください
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