発表日：5月31日
発表元：PTVグループジャパン
表　題：Bosch社と業務提携のお知らせ

　株式会社PTVグループジャパン（所在地：東京都世田谷区　代表取締役：端野 良彦）は、Bosch社とPTV Group社が業務提携をし、Bosch社の「Air Quality」ソリューションによる排出ガス分析がPTV Group社の交通シミュレーションソフトウェア「PTV Vissim」で利用できるようになったことをお知らせいたします。

スマートな交通管理で排出ガスを削減

・Bosch社の排出ガス計算機能がPTV Group社の交通シミュレーションソフトウェアに統合
・交通施策の効果を瞬時に確認
・ヨーロッパを始め世界中の多くの都市が抱える大気環境問題に対応

2021年3月23日、ドイツ・カールスルーエ

　Bosch社と、モビリティ及び物流ソフトウェアの世界的マーケットリーダーであるPTV Group社は、都市の大気環境をさらに改善し、交通関連の排出ガスを削減するために協力します。この新しいパートナーシップは、大気環境データの測定、モデリング、分析におけるBosch社のノウハウと、交通計画とシミュレーションにおけるPTVの専門性を融合します。このパートナーシップは、モビリティとよりよい空気を最良の形で共存させるための適切なツールを都市に提供します。欧州をはじめとする世界の多くの都市が大気汚染に悩まされている中、両社の革新的なソリューションにより、120か国以上、2,000を超える潜在的なお客様を支援することができます。


効率的な交通管理のための適切なデータ

　この協力による最初の成果として、Bosch社の正確な排出ガスデータが、交通シミュレーションソフトウェアPTV Vissimで利用できるようになりました。Bosch社は、詳細な交通データに基づいて、クラウドベースのAir Qualityプラットフォーム上でこのデータを生成します。PTV Vissimを使用することで、都市計画者や交通計画者は、適応型信号制御などのさまざまな交通施策が、自動車の排出ガスや大気環境にどのような影響を与えるかをすぐに確認することができます。

　Bosch社Powertrain Solution DivisionのExecutive Vice PresidentであるChristian Stach氏は次のように述べています。「大気環境改善のための施策は、特に都市部で重要な役割を果たします。これらの施策を実施するためには、排出ガスやimmission※の種類や広がりに関する正確なデータとシミュレーションが必要です。私たちの協業は、交通制御などによる長期的な大気環境改善のための基盤を作り上げます。」
※immission：直接的な排出ガスだけでなく、それに伴う周辺環境までの影響を表すドイツ語

　PTV Group社のCEOであるChristian U. Haasは次のように述べています。「住みやすく、持続可能な都市を実現するためには、よりよい空気が不可欠な要素です。一方で都市は成長しており、ますます多くの人やモノが移動するようになっています。私たちの協業によって、リーディングテクノロジーカンパニーであるBosch社のデータの専門性と、PTVの分析やシミュレーション技術が融合します。私たちが協力することで、都市が適切な判断を下し、大気環境を効果的に改善できるようになります。」


今後の開発方針

　Bosch社とPTV Group社は、共有データプラットフォームをベースにした、さらなる革新的な開発を計画しています。人工知能によって生成されたimmissionデータは、Bosch社のクラウドからPTV Group社のさまざまなソフトウェアソリューションに統合されます。さらに、両社の専門家からなるチームは、モビリティとリアルタイムの大気環境データを分析して視覚化することができる包括的な「シティ・ダッシュボード」の開発に取り組んでいます。このダッシュボードは、充電ステーションの最適な配置、持続可能なモビリティソリューション、ラストマイルでの商品の輸送など、「スマートシティ」コンセプトのさまざまな側面に対応するのに役立ちます。

〔公式ページ〕
▷会社名：PTVグループ：Bosch社と業務提携のお知らせ

※掲載テキストは発表情報の全文または一部抜粋です。元となるプレスリリースは発表元による発表当時のものであり、最新情報とは異なる場合があります。※詳細情報は公式ページをご参照ください