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【News Release】三井住友海上など4社:ガス漏洩検査カメラを活用した防災診断サービスの開発について

【News Release】三井住友海上など4社:ガス漏洩検査カメラを活用した防災診断サービスの開発について

発表日:2021年1月12日
発表者:三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険、MS&ADインターリスク総研 、コニカミノル
表 題:ガス漏洩検査カメラを活用した防災診断サービスの開発について

 MS& ADインシュアランスグループの三井住友海上火災保険株式会社(社長:原典之、以下三井住友海上)、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(社長:金杉恭三、以下あいおいニッセイ同和損保)ならびにMS&ADインターリスク総研株式会社(社長:中村光身、以下MS&ADインターリスク総研)は、今般、コニカミノルタ株式会社(社長:山名昌衛、以下コニカミノルタ)のポータブル型赤外線カメラを活用した、可燃性ガスの漏洩箇所を特定する防災診断サービスの提供を開始しました。

 本サービスは、MS&ADインターリスク総研が開発したもので、従来の防災診断サービスに加えて、火災・爆発の大きな要因となる可燃性ガスの漏洩箇所を「みえる化」し特定することで、火災や事故の未然防止対策に活用していただくなど、お客様の防災・減災取組をサポートします。

1.本サービス実施の背景

 近年、国内の可燃性ガスによる火災・爆発事故は減少しておらず、全体に占める割合は増加しています。可燃性ガスの漏洩を伴う火災・爆発事故は大きな被害を及ぼすことにもつながるため、そうした事故の未然防止が社会課題となっています。そこでMS&ADインターリスク総研は従来から実施している防災診断サービスをコニカミノルタの画像可視化技術と融合させることにより、より高度な防災診断サービスを提供し、設備の老朽化や人材不足に悩む製造現場を視覚的にサポートすることで火災・爆発リスクの低減への貢献を目指してきました。

 MS&ADインターリスク総研とコニカミノルタは、2020年3月に工場を保有する三井住友海上の火災保険契約者を対象に、本サービスの実証実験を行いました。その後実証実験と検証を重ねた結果、本サービスがガス漏洩箇所の特定に役立ち、ガス漏洩に伴う火災・爆発事故の未然防止に有効であると判断し、今般、正式なサービス提供開始に至りました。

2.本サービスの対象

 製造工程でガスを使用する工場、ガスボイラーや大型のガス調理器具を有する施設、老朽化が進んでいる設備など、炭化水素系ガス*を使用する様々な業種を対象にしています。

*検知できるガスは炭化水素系ガス(炭素と水素の結合を有するガス、アセチレンを除く)となります。

3.本サービスの主な内容

 MS&ADインターリスク総研、またはコニカミノルタの社員がお客様を訪問し、ご要望の箇所やガス漏洩が懸念される箇所を対象に、ガス漏洩検査カメラによる診断を実施します。診断結果をその場で提示するとともに、動画ファイル付きレポートを提出します。

4.「ガス漏洩検査カメラ」の概要

 炭化水素系ガス(炭素と水素の結合を有するガス、アセチレンを除く)を検知できる特殊赤外線カメラを使用して、目に見えないガスの動きを検知し、可視映像と重ねることでガスの存在箇所を濃度に応じたカラーマップで表示します。これによりガス漏洩箇所の特定や、拡散する可燃性ガスの動きをみえる化します。

5.「ガス漏洩検査カメラ」の活用例
✓高所等の日常点検が難しい箇所でのガス漏れ箇所の特定や点検に
✓可燃性ガスに対する局所排気装置の効果検証に
✓設備再稼働前のガス漏洩箇所の事前確認に

6.今後の展望

 本サービスの提供を通じて、ガス漏洩による火災・爆発事故の未然防止や事故発生後の再発防止策検討など、様々な場面でお客様の防災・減災取組に貢献していきます。また、三井住友海上、およびあいおいニッセイ同和損保の契約者を中心に本サービスを展開し、事故削減に寄与することで、本サービスを利用されたお客様に対して、診断結果を踏まえた火災保険の引受けにつなげることを目指します。

〔公式ページ〕
ガス漏洩検査カメラを活用した防災診断サービスの開発について
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