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【News Release】愛知製鋼:世界初の34,000回転で40%小型軽量化を実現するEV向け電動アクスルを開発

2021/1/7 19:17

【News Release】愛知製鋼:世界初の34,000回転で40%小型軽量化を実現するEV向け電動アクスルを開発

2021/1/7 19:17

発表日:2021年1月7日
発表者:愛知製鋼
表 題:世界初の34,000回転で40%小型軽量化を実現するEV向け電動アクスルを開発

 愛知製鋼株式会社(代表取締役社長:藤岡高広)は、2030年以降の電動車の本格普及とそれに伴う資源不足への対応として、当社独自のDy(ジスプロシウム)フリーボンド磁石「マグファイン®」と、当社独自の鍛鋼一貫による高強度材料を融合させ、EV向け電動アクスルの従来比40%の小型軽量化を実現する技術実証に世界で初めて成功しました。

 今回、その成果を1月20日(水)から22日(金)まで開催される「第13回オートモーティブワールド」*およびオリジナル特設WEBサイトで紹介します。

 電動アクスルは、電動車に不可欠な減速機、モータを一体化した駆動ユニットです。電動化を加速させるためには、小型軽量・省資源で電力消費率に優れた大量の電動アクスルが必要不可欠です。開発品では、EV向けモータとしては新たな挑戦となる最大回転数34,000回転/分で回し、実用域まで高減速化することで電動車に求められるトルクを引き出します。

【本電動アクスルの特長】
(1)小型軽量化
①モータマグファイン®の特徴(高磁力、高電気抵抗、ロータコアへの一体成形)を活かした超高速回転により小型化を実現
②減速機当社独自の鍛鋼一貫による高強度材料で構成したトランスアクスルギヤ(現行ギヤ比20%軽量化)を用いて高減速機の小型化を実現。
→上記組み合わせにより、従来の電動アクスル比で約40%の小型化に目途

(2)優れたリサイクル性
①マグファイン®はボンド磁石であるため、磁石使用後に樹脂だけ分解・除去することで、Nd(ネオジム)が含まれた磁粉の再利用が可能(実証実験で磁粉回収率90%を実現)

 今後は本電動アクスルの更なる開発を進め、実用化に向けた素材、部品および工法開発を推進し、電動車の本格普及に不可欠な電力消費率向上と資源対策を同時に進めていきます。そして、「愛知製鋼グループ2030年ビジョン」を踏まえ、多くの電動車に搭載されているパワーカード用リードフレームの生産とともに、加速する車の電動化に確実に対応し、社会課題解決に貢献していきます。

〔公式ページ〕
世界初の34,000回転で40%小型軽量化を実現するEV向け電動アクスルを開発
※掲載テキストは発表情報の全文または一部抜粋です。元となるプレスリリースは発表元による発表当時のものであり、最新情報とは異なる場合があります。※詳細情報は公式ページをご参照ください