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【News Release】大林組:BIMと連携した設備設計支援システムの最新シリーズ「BIMZONE®-∑-2020」を開発

【News Release】大林組:BIMと連携した設備設計支援システムの最新シリーズ「BIMZONE®-∑-2020」を開発

発表日:2020年 12月 21日
発表者:大林組
表 題:BIMと連携した設備設計支援システムの最新シリーズ「BIMZONE®-∑-2020」を開発

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)は、BIMと連携した空調設計支援システム「BIMZONE-∑」に、空調、換気、照度計算や個別空調機器や照明器具の選定などを実施しその条件下での一次エネルギー消費量およびコストを算出する機能を追加した「BIMZONE-∑-2020」を開発しました。設計の初期段階からエネルギー計算と概算コスト算定が効率的に行えるため、環境負荷と経済性を考慮した最適な設計ができます。

BIMZONE-Σは、BIMの情報や室用途ごとの空調設計条件データベースを活用することで、熱負荷計算プログラム「NewHASP/ACLD(※1)」による熱負荷計算機能(BIM-LOAD)を備えています。また、建築物省エネ法に基づく一次エネルギー消費量の計算が可能なツール「WEBPRO(※2)」における標準入力法(※3)に必要な部屋ごとの外壁・窓面積データを、BIMから自動で入力することができました。

今回開発したBIMZONE-∑-2020は、標準入力法で必要な設備機器仕様を決定するにあたり、空調計算・換気計算・照度計算を自動で実施するとともに機器の選定が可能な機能(BIM-MULTI、BIM-VENT、BIM-LIGHT)を追加しました。選定した機器仕様は、同システムに組み込まれた「WEBPRO-API(※2)」に自動入力(BIM-ENE1)されることで、標準入力法による一次エネルギー消費量が計算できます。また、選択した空調機器や照明器具の概算コストを算出する機能も追加したことで、エネルギー計算とコスト算定を同時に行うことが可能です。



今回追加した主な機能は以下のとおりです。
1.個別空調機選定支援機能 BIM-MULTI

 BIM-MULTIは、BIM-LOADを通じて計算された熱負荷計算結果を利用し、ゾーンごとに分けた熱負荷集計表を作成することで、個別空調機器を選定できます。また、選定された機器と配管経路が平面図上に自動でレイアウトされるため、効率的に空調設計ができます。

2.換気排煙設計支援機能 BIM-VENT

 BIMから取得した室面積と天井高、室用途ごとの設計条件データベースから必要換気量を求め、設計換気計算書および機器選定表を作成します。また、換気ゾーニング、換気経路・換気方向を示した複雑なエアバランス経路図(※4)も作成できます。計算した換気量がエアバランス経路図上にリアルタイムに集計・表示されるため、エアバランスおよび給排気ルートを迅速に検討できます。

3.照明設計支援機能 BIM-LIGHT

 BIMから取得した室面積・形状、器具データをもとに照度計算・輝度計算を行い、計算結果を確認しながら器具を選定できます。器具データは、標準器具データやメーカーが提供する器具検索エンジンをシステムに組み込んだことで、最新の製品を容易に検討できます。選定後は器具を図上に自動プロットでき、リアルタイムに台数を決定できます。

4.標準入力法による一次エネルギー計算機能 BIM-ENE1

 BIMの情報に加えて、選定した機器および器具仕様からWEBPRO用の入力データを自動作成します。WEBPRO-APIを通じて入力データのインプットから一次エネルギー消費量のアウトプットまでを一元化したことで標準入力法による一次エネルギーの評価を効率的に行うことができます。

5.個別空調および照明コスト概算機能

 BIM-MULTI、BIM-LIGHTで選定した機器および器具仕様から個別空調機・空調ダクト・冷媒配管・照明器具などの工事費の概算コストを求めます。

 大林組は、BIMZONE-∑-2020を活用し、より効果的な環境建築の設計を実現するとともに、お客様の多様なニーズに応える設計、施工を追求していきます。

〔公式ページ〕
BIMと連携した設備設計支援システムの最新シリーズ「BIMZONE®-∑-2020」を開発
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