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【News Release】モリサワ:自治体と協働して全国初「フォント」による業務改善について検証

【News Release】モリサワ:自治体と協働して全国初「フォント」による業務改善について検証

発表日:2020年12月15日
発表者:モリサワ
表 題:自治体と協働して全国初「フォント」による業務改善について検証
~年間3,320 万円分の労働時間減につながる試算も~

 株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25 Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、三重県いなべ市、茨城県行方市(なめがたし)、埼玉県三芳町(みよしまち)と協働で、20~60 歳代男女を対象に、ユニバーサルデザイン(UD)フォントの有益性の検証を行いました。

 その結果、一般的に使われているOS 標準フォントを使ったときと比べて、モリサワのUDフォントを使ったときの方が、全世代での「誤読の回避」、40 歳代以上で「読みの速度向上」に効果があるということが分かりました。

■検証に至る背景

 「伝わる」情報発信や情報のユニバーサルデザイン化を目指す三重県いなべ市や茨城県行方市、埼玉県三芳町では、UDフォントを全職員端末に導入し、職員(教職員含む)が作成する通知文や庁内発行物に活用しています。 また、日本では少子高齢化が進んでおり、労働力人口を年齢別に見ると20年前(2000年)と比較して35歳以上の割合が8%増えるなど、企業や自治体の働き手も高齢化が進んでいます。そうした背景を踏まえ、上記3自治体において職員の業務改善と、今後高齢化による職員の視力低下が見込まれることを鑑み、UDフォントの有益性の検証を行いました。

■検証概要
実施日時:2020年10月
対 象 者 :20〜60歳代の男女294人
内  容:業務で利用するジャンルの文章サンプルを、UDフォントと一般的なOS標準フォントの両方で用意。それぞれ文章を読み、「誤読の回避」と「読みの速度」について検証しました。

■検証結果
1. UDフォントは全ての世代において、文字の誤りを見つけられる確率が平均で5.34%高く、誤読の回避に効果があることが分かりました。

2. UDフォントは40歳代以上の世代において、特に読みの速度が上がり、OS標準フォントよりも約3.3%速く読めることが分かりました。

■検証結果についての考察
1. 業務効率化や労働時間短縮、コスト削減に効果
検証結果に基づいて考察を行うと、UDフォントの活用について下記内容が明らかになりました。

①誤読を回避できる → 内外への情報伝達ミスの軽減に繋がり、「業務効率化」を図れる
②読みの速度が向上する → 「労働時間の短縮」ひいては「コスト削減」につながる

2. 年間3,320万円、13,330時間分の労働時間の削減につながる可能性 ※当社調べ
検証の結果に基づき、企業が削減できるコストを以下条件で算出したところ、 年間3,320万円、13,330時間分の労働時間の削減につながる試算となりました。また本試算は、誤読防止による業務効率化は含まれておらず、実際は上記以上の効果も見込まれます。

■今後について
 これらの結果は、今回検証を行った3自治体において、検証数値を実際の業務の生産性に落とし込み、職員の業務における生産性向上や、働き方改革につなげていく予定です。また、住民とのコミュニケーションツールである通知書をはじめ、窓口で配布する書類、学校から発行されるプリント類はもちろん、WebサイトでもUDフォントを活用していく動きをさらに強化していく予定です。

〔公式ページ〕
モリサワ:自治体と協働して全国初「フォント」による業務改善について検証

※掲載テキストは発表情報の全文または一部抜粋です。元となるプレスリリースは発表元による発表当時のものであり、最新情報とは異なる場合があります。※詳細情報は公式ページをご参照ください