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【News Release】パナソニック インダストリアルソリューションズ社:業界最大電流 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサZUシリーズを製品化

2020/11/10 20:32

【News Release】パナソニック インダストリアルソリューションズ社:業界最大電流 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサZUシリーズを製品化

2020/11/10 20:32

発表日:2020年11月10日
発表者:パナソニック インダストリアルソリューションズ社
表 題:業界最大電流 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサZUシリーズを製品化~2020年12月から量産開始

 パナソニック株式会社 インダストリアルソリューションズ社(以下、パナソニック)は、車載ECU(Electronic Control Unit)などに使用される大電流の導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサZUシリーズ、および大容量のZSUシリーズを製品化、2020年12月から量産を開始します。従来の大電流品ZSシリーズ(Φ10x12.5mm品、Φ10x16.5mm品)から1.4倍以上の大電流化を実現し、車載ECUの高機能化に伴う回路負荷電流の増加への対応、員数削減による車載ECUの小型化に貢献します。

 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサは、導電性高分子と電解液を融合した電解質により低抵抗・高信頼性の特長を持ち、車載エンジンECU、BMS(Battery Management System)などの制御回路から、48VシステムISG(Integrated Starter Generator)、電動ポンプ、ラジエターファンなどのモーター駆動回路、さらにはADAS用途(カメラ、センサー、制御回路等)に幅広く使用されています。車の電動化や自動運転の進展により、車載ECUの高機能化が進み回路の負荷電流が増加するとともに、安全性・信頼性向上を目的とした冗長設計がなされ、同一ECUへの2回路実装などで車載ECUの数も増加しています。実装スペースを確保するために基板の小型化設計が必要であり、コンデンサの大電流化や大容量化による使用員数の削減やコンデンサの小形化が求められています。このような要望に対応するため、パナソニックは高電導度な導電性高分子の形成技術とコンデンサ内部の低抵抗化技術により、業界最大電流の導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサZUシリーズを製品化しました。

■「導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ(ZUシリーズ)」の特長
1. 業界最大電流により回路の負荷電流増加への対応及び基板の省スペース化に貢献
・従来品ZSシリーズ比1.4倍以上の大電流化を実現

2. 従来のハイブリッドコンデンサの大容量を継承
・従来品ZSシリーズ同等の大容量を実現

3. 高温135℃保証により高温度環境にも対応
・従来品ZSシリーズ同等の125℃4,000h保証に加え、135℃4,000h保証も実現

■用途
〇モーター駆動回路での電流ノイズの低減と電圧安定化(DCリンク用コンデンサ)
・マイルドハイブリッド車の48VシステムISG
・xEV車に搭載されるモーター駆動アプリ(オイルポンプ、ウォーターポンプ、電動パワーステアリング、電動コンプレッサ等)
〇高出力DC/DC電源(入力フィルタ用コンデンサ、出力平滑用コンデンサ)

■特長の詳細
1. 業界最大電流により回路の負荷電流増加への対応及び基板の省スペース化に貢献
パナソニック独自の導電性高分子の形成技術により電解質の高電導度化を図るとともに、低抵抗リード線の新規採用によりコンデンサ内部の低抵抗化を実現しました。このことにより従来品ZSシリーズ比1.4倍以上の大電流化を実現し、コンデンサの多数個並列使いでの員数削減や、同一定格品でのサイズの小形化が可能となり、基板面積の削減やアプリの小型化に貢献します。

2. 従来の導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサの大容量・高信頼性を継承
従来の導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサZSシリーズの大容量・高信頼設計を適用し、従来品ZSシリーズ同等の大容量化を実現しました。

3.高温135℃保証により高温度環境にも対応
従来品ZSシリーズと同等の125℃4,000h保証設計をベースに、各材料の耐熱信頼性を更に向上させることにより、135℃4,000h保証を実現しました。

■業界最大容量導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ ZSUシリーズも製品化
高容量の陽極箔および陰極箔を採用することにより、従来品ZSシリーズ比1.2~1.8倍の大容量化を実現しました。2020年12月から量産を開始します。

〔公式ページ〕 
業界最大電流 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサZUシリーズを製品化~2020年12月から量産開始
※掲載テキストは発表情報の全文または一部抜粋です。元となるプレスリリースは発表元による発表当時のものであり、最新情報とは異なる場合があります。※詳細情報は公式ページをご参照ください