News Release

【News Release】オムロン :完全自家消費を最小限の機器構成で実現する専用保護継電器発売

2020/11/4 18:26

【News Release】オムロン :完全自家消費を最小限の機器構成で実現する専用保護継電器発売

2020/11/4 18:26

発表日:2020年11月4日
発表者:オムロン ソーシアルソリューションズ
表 題:「完全自家消費」対応の太陽光発電システムを最小限の機器構成で実現する専用保護継電器「KP-PRRV」を発売

 オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:細井俊夫、以下、OSS)は、 コンビニエンスストアやスーパーマーケット、ドラッグストア、中小規模の工場などで、事業者が太陽光で発電した電力を売電せずに全てを施設内で利用する「完全自家消費」専用の保護継電器「KP-PRRV」を2021年2月に発売します。

 「KP-PRRV」は、高圧受電向けの太陽光システムの安全を担保し、送電網(電力系統)の故障や事故発生時にその影響を最小限に抑えるための機器(保護継電器)です。今夏発売の専用パワーコンディショナ「KPW-A-2」と組合せることで、高圧受電の施設において最小の機器構成で、消費電力に対して99%程度に高精度で追従して発電することで、最大限に発電する完全自家消費システムを実現します。

 電力料金が高騰し太陽光発電システムの導入コストが低下する中、2030年に向け、再生可能エネルギーの主力電源化には固定買取制度(FIT制度)に頼らない地産地消を前提とした太陽光発電システムの普及がますます重要となってきています。中でも、発電した電力をすべて売電する全量売電型の太陽光発電が急激に普及したことで、売電電力を受け入れる送電網(電力系統)の空き容量がなくなりつつある中、電力系統への負担が少なく空き容量がなくても設置可能な「完全自家消費」が太陽光発電システムのさらなる普及のために注目されています。
一方、高圧受電の完全自家消費型システムでは、電力系統に電気を流す「逆潮流」を防止する「逆電力継電器」に加え、「地絡過電圧継電器」などの保護継電器、停電時に備えるバックアップ電源などの多くの機器が必要となります。そのため、設置コストの削減や停電時間内での作業効率化、省スペース化が導入の課題となっています。

 今回発売する「KP-PRRV」は、高圧受電での完全自家消費に必要な4つの機能(逆電力検知機能、地絡過電圧検知機能、バックアップ電源、電力計測機能)を一つにまとめ小型化しました。これにより設置容積を従来比85%減の省スペース化を実現したことに加え、各種設定や設置の簡単化、従来必要であった各機器間の複雑な配線を専用パワーコンディショナ「KPW-A-2」に接続する通信線一本に集約したことなどで工数の削減に貢献します。

 OSSは、これまで保護継電器や太陽光発電用パワーコンディショナの開発を通じて培った技術、ノウハウをもとに開発した本製品の提供を通じて、低圧で受電する施設だけでなく、高圧受電の施設においても、より魅力ある完全自家消費システムの提供に推進してまいります。今後も電力系統に負担をかけない再生エネルギーのさらなる普及を進め、持続可能な社会づくりに貢献します。

〔公式ページ〕 
「完全自家消費」対応の太陽光発電システムを最小限の機器構成で実現する専用保護継電器「KP-PRRV」を発売
※掲載テキストは発表情報の全文または一部抜粋です。元となるプレスリリースは発表元による発表当時のものであり、最新情報とは異なる場合があります。※詳細情報は公式ページをご参照ください