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【News Release】産業技術総合研究所:酸化チタンで接合を形成した新たな結晶シリコン太陽電池を開発

2020/10/22 20:00

【News Release】産業技術総合研究所:酸化チタンで接合を形成した新たな結晶シリコン太陽電池を開発

2020/10/22 20:00

発表日:2020年10月22日
発表者:国立研究開発法人 産業技術総合研究所
表 題:酸化チタンで接合を形成した新たな結晶シリコン太陽電池を開発

国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 石村 和彦】(以下「産総研」という)ゼロエミッション国際共同研究センター【研究センター長 吉野 彰】 多接合太陽電池研究チーム 松井 卓矢 上級主任研究員、齋 均 主任研究員は、ドイツ フラウンホーファー研究機構 太陽エネルギーシステム研究所(Fraunhofer ISE)との共同研究により、原子層堆積法で製膜した酸化チタン薄膜(厚さ:約5 nm)がテクスチャー構造をもつ結晶シリコンの表面欠陥を不活性化する機能と、結晶シリコンから正孔を選択的に取り出す機能をもつことを発見した。この酸化チタン薄膜を正極側に配置した結晶シリコン太陽電池を試作し、実用化につながる20%を超える変換効率を実証した。今回開発した技術により、従来の正孔取り出し材料を用いた結晶シリコン太陽電池に勝る性能を低コストの材料・プロセスで得られる可能性があり、高効率で低コストの太陽電池の実現が期待される。この技術の詳細は、10月22日(米国東部夏時間)に、アメリカ化学会の学術誌ACS Applied Materials & Interfacesでオンライン公開される。

〔公式ページ〕
酸化チタンで接合を形成した新たな結晶シリコン太陽電池を開発
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