住友化学は6月18日、同社が開発した樹脂製蓄熱材が建材メーカーから販売されたシート状潜熱蓄熱建材に採用されたことを発表した。
同製品『ヒートレージ』は熱の出入りに伴い物質の状態が変化する現象を利用し、20~50℃の範囲内の所望の特定温度域で熱の出し入れをするように設計された樹脂。押出や射出、紡糸などの成形加工を容易に行うことができる。成形加工しても蓄熱する温度域で固体の形状を維持できることから、蓄熱して液化した際に樹脂が漏洩しないよう容器に封入して使用する必要もなく、蓄熱材成形品の切断や釘打ちといった加工の自由度を高めるとする。
蓄熱材は一般的に夏は室内温度の上昇に繋がるため冬に限定した目的で使用されてきた。近年住宅における省エネ快適性向上に対するニーズが高まってきていることから、屋根材の発泡プラスチック系断熱材の中間に配置することで、夏期日射ピーク時には室内侵入熱を削減できる。冷房負荷の軽減と省エネルギー効果が得られるとした。
〔参照〕
▷住友化学の新製品、樹脂製蓄熱材「ヒートレージ®」が建材メーカーのシート状潜熱蓄熱建材に採用
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