気候変動・脱炭素

住友林業、12のSDGs目標達成に向け融資契約締結

住友林業、12のSDGs目標達成に向け融資契約締結

 住友林業は3月26日、三井住友信託銀行(以下、SMTB)と国連環境計画・金融イニシアティブが提唱するSDGsの達成に向けた金融の枠組に即する融資契約を締結した。同社によると住宅メーカーとして初めてのSMTBによる融資先だという。締結にあたりSDGsの17の目標のうち12の目標達成にインパクトを与える活動として、SMTBより4つのテーマについて定性的、定量的に評価されるとした。

 評価されるテーマは持続可能性と生物多様性に配慮した調達、事業活動における環境負荷の低減、多様な人材が活躍できる職場、持続可能な社会を実現する製品・サービスの4つ。対応するSDGs目標は「3:すべての人に健康と福祉を」「5:ジェンダー平等を実現しよう」「6:安全な水とトイレを世界中に」「7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「8:働きがいも経済成長も」「9:産業と技術革新の基礎をつくろう」「10:人や国の不平等をなくそう」「11:住み続けられるまちづくりを」「12:つくる責任つかう責任」「13:気候変動に具体的な対策を」「15:陸の豊かさも守ろう」「17:パートナーシップで目標を達成しよう」となり、12の目標達成を目指す。これらの取組の進捗や成果は統合報告書やサステナビリティレポートで開示していく。

 今回融資を受ける資金使途を特定しない事業会社向けの「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」は企業活動が経済・環境・社会に及ぼすインパクトを金融機関が包括的に分析・評価し、当該活動を継続的に支援することを目的に融資を実行するもの。適応した枠組みの『ポジティブ・インパクト金融原則』に基づいて実行された。締結により通常の融資と比べ金利水準が優遇されるとする。



〔参照〕
ポジティブ・インパクト・ファイナンスの融資契約締結 住宅メーカー初、SDGsへの貢献が評価